感覚と運動の高次化論の導入について

2017年12月4日

昨日、奈良養護学校の教員の方が施設見学にお越しいただきました。
見学時に、「おもちゃ箱いこま」で使用している療育教材を見ながら、発達水準と教材の
マッチング方法などを教えていただきました。

立ち上げたばかりの施設では教材も少なく、実際に使用もしていない教材が多い中その効果等を具体的にお教えいただけたのは大きな収穫でした。
学校現場でも工夫されていることなど、興味を持ちながら聞ました。

奈良養護学校では療育教材をデータベース化して、アセスメントチェック表で発達水準の数値化を行い、適切な教材の選択をおこなえる取り組みをされているとお聞きしました。
効率的なシステムと感じましたので、テストしながらですがをおもちゃ箱いこまでは導入しようと思っています。

検査ではないので、リラックスした状態の日常動作から点数化することで、普段の状態を発達水準の数値として具体化でき、複数のスタッフでカンファレンスを行いながら書面化できるなど多くのメリットも感じます。

数値化される発達水準は、職員間での情報のやり取りをスムーズに行うためや教材選びの統一化を図れるメリットを感じて導入を検討しています。

人間の能力の数値化・点数化をすることに問題はありませんが、その数字に本来見れるものが
見えなくなることへのデメリットを意識しないといけないと考えます。

未だ導入していませんが、数字ではなく「子供」を見ることを忘れずにいきたいです。