おもちゃ箱いこまでは、日常生活の自立を目標に療育や支援を行っています。
具体的にこのようなことを行います。
来所のとき
- 来所したら「おかえり」「ただいま」のやり取りをする。
- 来所したら靴は脱ぎ、靴箱へ入れるように指導する。
- 荷物の整理整頓―(棚にランドセル、必要な物を取り出させる。)
- 自分の名前のかごを用意し、そのかごを利用する。(名前とキャラクターを決めている。)
- 手洗いうがい(石けんを使うコップでうがい{ガラガラ、ペーができるように}
- 今日の過ごし方の確認―見通しを持って過ごすことで、パニックや不安を軽減できる。
過ごし方
- 何かをしてもらったら「ありがとう」を言う。お礼を言われたら「どういたしまして」などの円滑なコミュニケーションの方法を指導する。
- 荷物や上着は所定の位置に置くことを指導する。
食事
- 食事前に手洗いをする事を指導する。
- 食事準備を一緒にする。(お弁当、スプーン、フォーク、箸、皿、お茶、等)
- 食事前には「いただきます」、食後には「ごちそうさまでした」と挨拶する事を指導する。
- 食事中のマナーや箸、スプーン、フォークの使い方を指導して、目の前で指導員が実際に行う。
- 昼食やおやつの時に使った食器は、シンクまで運ぶように促す。
- 昼食の際やおやつの際には、「いただきます」が言えるように習慣づけている。
- 自分が使った食器の片付け…流し台まで自分で運ぶ。
(自宅でのお手伝いにもつながる。) - 食事を一緒に取ることで、会話と食事を楽しめるようにする。
療育
- 一人ひとりにあった、療育プログラムを作成する。
- 好きな遊びの中で、ルールや対人関係のあり方を練習する。
◇貸し借りの際の声掛け (貸して欲しいとき…)
- 「貸してください」「ありがとう」「どうぞ」「後で貸してね」の練習。
ソーシャルスキルカードを使って、起こりうる事象のカードを選び、見せながらどう言えばいいか、そうすればよかったのか指導員と状況を確認しながら、その場面に沿った対応を練習する。また、相手の気持ちを考えてみる。
◇園や学校での生活に関係する練習。
- 着替えの練習。
- 園での生活を見通し、体操服やスモックの自力脱着ができる様に練習。
トイレトレーニング
- トイレの場所を教える。
- 時間を決め、トイレに誘導する。
- サインを探す…児童によってトイレに行きたいときのサインが異なるので、サインを探し、誘導する。または、本人が要求していると思われる発語があれば、トイレへ誘導する。そうすることによって、その児童も「これを言うとトイレに行く。または連れて行ってもらえると習慣づけられる。
- 尿意便意を気付かせる。
- 自発的にトイレに行けるように、一定の間隔でトイレに誘い尿意や便意を確認する。
帰りの会
- 児童支援の児童が帰る時間になると、放課後デイの児童も一緒に帰りの会に参加する。
- 一斉に座り、じっとした環境でみんなそろってお話を聞いたり、その日を振り返る。
- 帰りの会を行い、活動時間が終了したことを理解させる。
施設での環境
- 落ち着いた環境整備
◇おもちゃを使うときのルール作り。
- おもちゃを使うときは、児童が勝手に取らないように、指導員に必ず「どのおもちゃを使う」を告げてから遊ぶ。
- ホワイトボードを使い、先の見通しがつけにくい児童には、時間や予定を本人と確認しながら決めて、ホワイトボードに書く、または提示する。
- 時計…時計を読めない児童に対し、にわとりライオンウサギカエル等知っていそうなキャラクターで時間に対する意識付けを行っている。
社会生活訓練
- 電車などの公共機関を利用し、他の人と同じ空間でどのように行動すれば良いか?を練習。
◇買い物練習
- 買い物のおもちゃを活用し、買い物に対しての興味を持たせる。
- 買い物の流れを知らせる。
- お金を払い、おつりをもらうことを教える。
- 実際に、スーパーやコンビニへ行き、買い物をする支援を行う。
- 「ありがとう」「ただいま」「さようなら」などの挨拶できる習慣をつけるよう、指導員が場面に応じて挨拶をして見本となる。
日常生活
- 衣服が汚れたり、濡れたりしたら着替えることを伝え、着替えを手伝う。
- 予定の確認を一緒に行い、時計をみて行動する力をつける。
- 感染予防と生活習慣の意味をもって、手洗いうがいを促し実施させる。
- 自分がしたい事を指導員に伝えてから、おもちゃなどを出してもらう。
- 自分の気持ちを表現して、相手に伝えられるよう指導が気持ちを汲み取り発言を促す。
- 自分の身の回りの整理整頓ができるように声掛けをして見守る。
- 相手の目を見ながら会話することを伝える。
- 使ったものは、所定の位置に戻すように指導する。
上記は一例です。(長くなりました)
一人ひとりの苦手な部分やできないことを指導しながら、ゆっくりとできるように見守っていきます(^^)